このホームページには、鶴見済さんのことが細かく細かく書かれている。
よくありがちな、単行本の紹介もあれば、鶴見さんに関する情報を並べたものもある。単なるマニアのページとしても読めるけれども、あらゆるベクトルは「鶴見さんの本を、1人でも多くの人に1つでも多く読んでもらいたい!」という方向に向いている。
ゴタクはもう聞き飽きた。
「若者たちはなぜ鶴見済に走るのか?」なんてずーっと前から、何回も何回も何回も何回も言われてきた。そのたびに「虚無主義」とか「マニュアル世代」みたいなことが結論めいて言われた。最近の流行は「人生に対する感覚が、それまでの世代とは根本的に違ってきた」だ。だけど、「どうして彼の本を読んではいけないのか?」「なんで生きやすくなってはいけないのか?」という問いには、相変わらずなんの解答もない。
もういい。今必要なのは、鶴見さんの本を実際に読んでみることなのだ。
今知るべきことは、彼の言葉にアクセスする方法なのだ。
と言いつつ、さっそく単行本から紹介をはじめたいところなんだけど、なんで今鶴見さんなのか? っていうことを明らかにするために、また自分がただ書きたいという理由で一応ゴタクも書いてみた。でも長々と書いたものは消してしまった。言いたいことはこれで十分なのだ。
自分自身、鶴見さんの本を読んで「イザとなったら死んじゃえばいい」「人生に意味はない」って思えるようになり、ずいぶん生きやすくなった。生きているのもまんざら悪くないと思えてきたし、それどころか生きてるっていいなぁとまで思えてきた。
このホームページが鶴見さんの言葉に触れ、生きやすくなるための手助けになればいい。